■ボンボンらしい生活はしてない

 鳥貴族がフランチャイズ化し、東京進出を果たしたのが2005年だから、下の弟2人はいざ知らず、少なくとも長男の大倉には、“親ガチャ”で当たった感覚はなかろう。現に大倉は「なんもボンボンらしい生活はしてない」と周囲に話し、ジャニーズJr.になった当初、12歳からは親に小遣いももらわず、新聞配達の経験さえある。

 父には「地元のコンビニで一番安い時給を調べて来い」と言われ、同じ金額で店の顧客名簿打ちのアルバイトをしたという。それが父の金銭教育だったのだ(ちなみに父は後継者についても、17年5月2日のBS朝日の『ザ・インタビュー~トップランナーの肖像~』に出演した際、「息子3人から跡継ぎを出すことはせず、生え抜き社員から選びたい」と語っている)。

 ならば、大倉も当時の店の賄いぐらい食べてきたはず……。しかし、大倉の証言はない。大倉が特に焼き鳥好きとも聞かない。13年6月29日に都内で行われた、映画『100回泣くこと』の大ヒット記念イベントに登壇した際、大倉の母親役を演じた宮崎美子が、撮影現場で「やっぱり鳥料理が好きなの?」というやり取りをしたと暴露。そこで「そうなんです。僕、鳥料理が大好物なんですよ」と返し、会場のファンを沸かせた大倉だったが、もちろん半ばウケ狙いだろう。

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