春は新しいことを始めるのにピッタリの季節。これを機に、生活習慣を見直してみてはいかがだろうか。
今回、注目したいのは、一日の始まりとなる朝食のメニュー。朝に何を食べるかで、健康寿命が大きく変わってくるというのだ。
「米ミシガン大学の研究チームが、約5800品目の食材や料理が、どれくらい健康寿命に影響するのか、分単位で発表しています。その結果、最も健康寿命を縮めるのはホットドッグで、1つ食べるごとに健康寿命が36分縮むとか。逆に、納豆ごはんや焼き鮭は、健康寿命を13分延ばすそうです」(管理栄養士)
他にも、健康寿命を縮める食材として、ピザ(8分)、コーラ(12分)、チーズバーガー(6分)。逆に健康寿命を延ばす食材として、ピーナツ(25分)、バナナ、りんご(いずれも13分)などがあげられている。『からだに効く食べもの小事典』(主婦の友社)などの著書がある、『壮健タムラ薬局』店主の薬剤師・田村哲彦氏が言う。
「ハムやソーセージなどの加工肉には発色剤、トランス脂肪酸、酸化防止剤など多くの添加物が加えられています。これが体に負担をかけ、老化を進行させてしまうんです」
■3食のうち朝食こそが重要
また、田村氏は3食のうち、“朝食こそが重要”と指摘する。
「栄養が体に吸収されやすく、1日の活力源にもなります。昼食は、朝食で足りなかった分を補う食事と考えるべきなんです」(前出の田村氏=以下同)
前述の食材以外に、朝食メニューとして加えたいのが、小松菜やほうれん草などのおひたしだという。
「色鮮やかな緑色成分には強い抗酸化成分が含まれていて、細胞の酸化、つまり老化を抑えるんです」