■「世間にはパニッシュメントしたい人がいる」

 2人の対談を読んだ読者からは「久しぶりにピエール瀧さんの元気そうな姿拝見できうれしい思いました。人気絶好調の時の事件だけに衝撃は大きかった」「刑に服して社会的制裁は一度受けて、本人もわかっていると思います。瀧さんに限らず、色んな人が再出発するのはとりあえず見守って欲しい。冷たい視線は絶対について回るのは覚悟してるのだから」といったコメントがネットには寄せられている。

 一方で、「“プライベートでも仲のいい2人”だから、インタビューの雰囲気はすごくいい。ただ“自分が薬物を使って逮捕され周りに迷惑をかけた”とか“薬物を使ってはいけない”とかが全く感じられない。「逮捕のことが寄り道に含まれているなら、得たものがあったとしても、しなくていい寄り道だったとは思う」「うーん、麻薬で捕まった人の話としては反省が無いような……」といった厳しい声もある。

「記事の見出しが“寄り道が作る『自分らしさ』の足跡”ということで、薬で逮捕されたことも“寄り道なのか”と反発する人も少なくないようです。ただ、記事を読めば瀧さんは逮捕のことを“寄り道”だとは言っていません。それでも、違法薬物で逮捕されたという過去があり、瀧さんにはいまだに厳しい声、反発もあります」(ワイドショー関係者)

 そんな瀧は3月15日発売の『週刊文春CINEMA! 2022春号』(文藝春秋)のインタビューにも応じており、逮捕後の復帰第1作目の映画『ゾッキ!』に声をかけた俳優の山田孝之(38)に感謝を述べているほか、演技をするうえで大切にしてきたことなどについて語っている。

 また、逮捕後のバッシングについても言及。

 ワイドショーなどでは「あの演技もドーピングして演じたんだろう」といったことを言われたこともあったが、薬物をやって演技の仕事ができるほど撮影現場は甘くないと、強くコメント。

 ネットの反応を見て、「世間にはパニッシュメント(処罰)したい人がいるんだ」ということを感じたと明かし、そういった人たちは謝ったところで許しはしないと分析。

 大前提として、自身がやったことについては「反省しています」とし、迷惑をかけた人の信頼を取り返すために努めていけないものの、その真意を伝えたとしてもネットに書き込む人たちは自分たちの正義を完遂するまでは「謝罪すら許さない」と語り、そのような空気を作った自分が悪いものの、それを差し引いても「正義の圧」の強さ、怖さを感じたと当時の心境を吐露している。

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