■フォロワーは数より質が大事

 自分の趣味をSNSで発信して、小遣い稼ぎをしているケースは他にもある。

 酒好きのゲンさんは、全国の地酒を紹介するSNSを開設している。

「日本酒、ビール、焼酎、ワインなど、その土地のお酒を実際に飲んで、インスタグラムなどで紹介しているんですが、興味を持ったフォロワーが購入したときのアフィリエイトで月6〜7万円の収入があります」

 九州で温泉巡りのSNSを発信しているのは、うでタマゴさんだ。

「温泉街の情報をツイッターとインスタグラムで発信しているんですが、フォロワー数が4000人になり、温泉宿や、みやげ屋からの広告収入で月10万円前後になります」

 この2人のケースは、ASP代理店を通してアフィリエイトによる収入だが、SNSを“看板”にしているケースもある。

 犬にトイレなどのしつけをするドッグトレーナーの資格を持つヤマさんも、その一人。

「日々の仕事ぶりをTikTokなどで発信したところ、視聴者から“うちの犬も、しつけてほしい”という依頼が頻繁に来るようになり、月30万円ほど稼げるようになりました」

 最後に、SNS副業について、『世界一やさしいTwitter集客・運用の教科書1年生』(ソーテック社)の著書がある、上級SNSエキスパートの資格を持つ岳野めぐみ氏に聞いた。同氏は、フォロワーの重要性をこう解説する。

「SNSの発信者はフォロワーを増やすことに力を入れがちですが、たとえ100人でもいいから自分のやっていることに共感してくれるコアなファンを作る。このほうが長い目で見て、“より良い副業”につながるのではないでしょうか」

 まずは、自分がやっていることの楽しさや魅力を投稿してみる。ここから踏み出してみては?

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4