■視聴が困難な伝説的エピソード
「21年4月3日に田村さんが77歳で亡くなった際も再放送され大きな評判になっていましたが、やはり『古畑』人気は根強いものがありますね。現在のNHK大河『鎌倉殿の13人』でも脚本を務める三谷幸喜さんの大きなステップアップとなったシリーズでもありますしね。
ただ、それだけに幻と化しつつある『SMAP回』が見られない、という悲しみの声が強いですね……」(専門誌記者)
99年1月3日に放送したSPドラマ『古畑任三郎vsSMAP』は、被害者が極悪人と描写されているとはいえ、SMAP全員が本人役で出演して共謀して殺人事件を起こすという前代未聞の作品。ドラマ内では「5人全員が同じ孤児院で育った幼なじみ」という設定だった。
「SMAPが解散した影響で、肖像権の管理が非常に面倒な状態になってしまい、いまだに配信はないどころか、デアゴスティーニ・ジャパンが今年1月11日から全25号予定でリリースした『古畑任三郎 DVDコレクション』にすら収録されておらず、視聴手段が限られてしまっています。
メンバーの木村拓哉さん(49)が単独で爆弾魔役だった96年の『赤か、青か』は現在も比較的容易に視聴できるし、追悼企画でも再放送されたんですが……」(前同)