テレビ各局がしのぎを削る朝の情報番組。視聴者を獲得するためにさまざまな試みをしているが、なかでもフジテレビの『めざまし８』（月～金・８時～９時５０分放送）の取り組みが話題となっている。
「今年の４月４日から、『ちいかわ』のアニメ放送が始まったんです。レギュラー放送は金曜日で週１回ですが、ＹｏｕＴｕｂｅのめざましテレビチャンネルでも配信されていて、大きな話題になっています」（専門誌記者＝以下同）
『ちいかわ』は、２１年ごろからＴｗｉｔｔｅｒを中心に人気を博しているナガノ氏の漫画『なんか小さくてかわいいやつ（通称：ちいかわ）』を今年４月４日からアニメ化して毎週金曜日にオンエアしているが、ファンの間では「失敗するんじゃないか」という声が出ているという。
「『ちいかわ』は、“なんか小さくてかわいいやつ”という正式タイトルの通り、見た目は非常に可愛らしいですし、いじらしさが本当に大人気のコンテンツです。最近の例では、２１年に行ったコラボカフェ企画の反響の大きさから今年５月～８月にも池袋パルコでコラボレーションカフェ『ちいかわ飯店』も開かれる。アニメ化も一見すると、順当な流れにみえますが……朝にふさわしい作品かと言われると疑問が残ります」
『ちいかわ』は、一見するといつも震えていて、セリフが「ワッ」「ヤー」「フ！」などほとんど掛け声ばかりだったり、友人キャラ“ハチワレ”の「○○……ってコト！？」という独特の言い回しなどを筆頭に、かわいらしいメルヘンチックな作品に思える。
しかし、実際の世間からの評価の高さの理由はかわいさではない。実はこのかわいさの先にある「闇深さ」が支持されているという。
「もちろん、“パンのなる木を楽しむ”とか、一緒に受けた資格試験に友達だけ受かってちょっと気まずい、といったほのぼの回もあります。
ただ、たとえば“ちいかわが初めて自分より小さい友達（通称ちいかぶ）ができて、庇護欲にかられて大切にするけど、結局ちいかぶは敵のモンスターで、大きくなってちいかわたちを襲う”、といったエグすぎるエピソードも当然のようにあるんですよね……」
