■“若い男性”をターゲットにしていたが
ゆま「だけど、そんなおっさんをレンタルする人が続出しているんですよね。聞くと、利用者の9割が女性だとか」
西本「はい。これも予想外の展開でして。もともと、僕がこのサービスを始めたときは、“若い男性”をターゲットにしていたんです」
ゆま「え? 若い男の子が、おっさんをレンタルすると思ったんですか?」
西本「ええ。若い男性は父親ほど年の離れたおっさんに、いろいろ人生について相談したいこともあるのではないかと考えていたんです。ところが、蓋を開けてみれば、レンタルするのは女性ばかり。それも30~40代の女性が中心なんです」
ゆま「私も今、30代でドンピシャの世代ですね。でも、正直、おじさんをレンタルしたいと考えたことはないです(笑)」
西本「でしょ? でも一度、レンタルされたら、きっとハマりますよ。たとえば、部屋が散らかっていて掃除をしたい。重い物も多いから、男手が欲しい。かといって、若いイケメンの男性に、そんな部屋を見られるのは抵抗ありませんか?」
ゆま「恥ずかしいからイヤです。あ、でも、おじさんなら、いいかな」
西本「それです。おっさんを好きに使ってもらってけっこうなんです。実際、便利屋さん的な仕事を頼まれることが多いですからね」
■不倫の相談も
ゆま「なるほど。他には、どんな依頼があるんですか」
西本「やはり一番多いのは、“話を聞いてもらいたい”ですね。たとえば、旦那が浮気をしているけど、そんなことはみっともなくて、同性の友達には相談できない。でも、誰かに愚痴を聞いてもらいたい。そういうとき、見ず知らずのおっさんって、女性は話しやすいみたいで」
ゆま「めっちゃ分かります(笑)。女性って話を聞いてもらうだけで、スッキリするところがありますから」