■レストラン「M」は“SMAP解散の始まりの地”

 前出のワイドショー関係者が続ける。

「実は『M』は、“SMAP解散の始まりの地”でもあるんです。ここでのある会合が、SMAP解散、そして新しい地図の3人と後の中居正広さん(49)の独立、その後の新時代のジャニーズ事務所へとつながったと言っても過言ではないでしょう」

 2014年12月、当時ジャニーズ事務所の副社長を務めていたメリー喜多川氏(享年93)、娘で現社長の藤島ジュリー景子氏、大地真央(66)、黒木瞳(61)、そして松本潤(38)、生田斗真(37)、NEWS増田貴久(35)らが「M」で会合をしていたことを『週刊文春』(文藝春秋)の記者はキャッチ。

 後日、この会合がどんな目的で行われたものだったのか『週刊文春』がジャニーズ事務所に質問状を送ったところ、顧問弁護士を通じてメリー氏が取材に応じると連絡が入ったのだ。

 2015年1月の『週刊文春』(文藝春秋)にはメリー氏のロングインタビューが掲載されているが、滅多に表舞台に出てこないメリー氏がジャニーズ事務所本社内で5時間にわたってインタビューに応じたことは当時、大きな話題を呼んだ。そして、このインタビューが日本中を揺るがす事態へとつながることになる。

 事務所内にジュリー氏が管轄する“ジュリー派”と、元SMAPチーフマネージャーのI氏が管轄する“I氏派”が存在し、両派が対立しているのではないかと記者に問われると、メリー氏は「今、Iを呼んできて」と言い、「うちの娘(ジュリー氏)と対立しているIが派閥を作っていると書いてあったら、Iに説教するのは当たり前でしょう。派閥があるとしたら、うちの恥」とI氏を急きょ招へい。

 30分ほどして現れたI氏は派閥の存在を否定。しかし、メリー氏はその後もI氏に管理しているタレントのことなどを執拗に問い詰め、「私、Iに初めて本気で怒鳴っています。何で私が社員と対立しなきゃならないんですか。それだけでもすごい失礼だと思うの。言葉遣いをもうちょっと考えてよ。私に失礼よ」と言葉を続けた。

 さらには「うちの娘とIが争うなら私はIに“出ていけ”と言うしかない。だって、Iは私の子どもじゃないんだもの」「うちの娘が、何でIと派閥争いしなきゃならないの? だったら、どうぞ自分のところで別に(会社を)作ってくださいと言うだけ。派閥争いをしたら、Iがどんなに(仕事が)できても、私は娘の味方です。親ですから、当たり前のこと」とも語った。

 メリー氏が、仮にI氏がジュリー氏と対立するなら「SMAPを連れて今日から出て行ってもらう」などと言い放つ場面もあった。

「このインタビューの直後に、I氏はジャニーズ事務所からの退社を決意したと関係者の間ではもっぱらです」(前出のワイドショー関係者)

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