■「衝撃の謝罪放送」は視聴率30%をたたき出したが……

 2016年1月18日、緊急生放送で届けられた『スマスマ』では、リーダーの中居に代わり、中心に立った木村が「先週から我々SMAPのことで、世間をお騒がせしました。そしてたくさんの方々に、たくさんのご心配とご迷惑をお掛けしました」と切り出す。

 そして「このままの状態だと、SMAPが空中分解になりかねない状況だと思いましたので、今日は5人が顔をしっかり揃えて皆さんに報告することが何よりも大切だと思いましたので、本当に勝手だったんですが、このような時間をいただきました」と説明。

 稲垣は「このたびは僕たちのことで、お騒がせしてしまったことを、申し訳なく思っております」と、香取も「本当にたくさんの方々に心配をかけてしまい、そして、不安にさせてしまい、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪。

 中居も「今回の件で、SMAPがどれだけみなさんに支えていただいているのかということを、あらためて強く感じました。本当に申し訳ございませんでした。これからもよろしくお願いいたします」と述べた。

 草なぎは「みなさんの言葉で気づいたこともたくさんありました。本当に感謝しています。今回、ジャニーさんに謝る機会を木村くんが作ってくれて、今、僕らはここに立てています。5人でここに集まれたことを安心しています」と木村とジャニー喜多川氏にも言及。

 最後に木村が「これから自分たちは何があっても、前を見て、ただ前を見て進みたいと思いますので、みなさんよろしくお願いいたします」と前向きに語り、これを日本中が固唾をのんで視聴した。

「ファンに向けてでもありましたが、4人のメンバーが木村さんにも謝罪するような構図にも当時は見えました」(前出の女性誌編集者)

 衝撃の謝罪放送は世帯視聴率30%というとんでもない記録をたたき出した。普段は番組プロデューサーと視聴率についてああだこうだ言うことが当たり前になっていたという鈴木氏だが、あの謝罪放送の翌日は鈴木氏もプロデューサーも特に言葉を交わさなかったという。

『街録ch』のインタビューで、鈴木氏は「もう視聴率なんか……何だったら“(番組を)見るな”って思ってるから」と当時の心境を吐露。さらに「あの日の放送である意味終わってるのかなっていう」と漏らした。

“謝罪放送”から約1年『スマスマ』は続き、2016年12月26日に番組は最終回を迎える。

 最終回の4時間の特番のほとんどが過去のVTRの再放送で、新たに収録したのはメンバー5人で歌った『世界に一つだけの花』だったと鈴木氏は振り返った。

 そんな中にあっても、鈴木氏は生放送のパートを設けようと提案。生放送で視聴者からFAXを募り、フジテレビの西山喜久恵アナウンサー(52)が読み上げるという番組構成となった。

 しかし、その内容に「ツイッター見てたら“何だよこれ”って。“アナウンサーしかいないところにFAX募集して”って怒りの声がすごいあったんだけど」と苦情が殺到したという。

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