■『スマスマ』最終回、鈴木氏が信じた奇跡「“誰か来ねえかな”って思ってたの」

 なぜ番組はそのような構成になったのか――。鈴木氏は「俺の中では最後に0.001%ぐらいの奇跡を信じてて。“誰か来ねえかな”って思ってたの」と、SMAPの誰かが最終回の生放送に現れてほしいと願っていたと当時を振り返った。

「絶対ないんだけど、『世界に一つだけの花』歌って終わったのは分かってたけど」としつつも、「SMAPと番組作るときって面白いのは、1%の奇跡を信じるんだよね。普通だとなかなかありえないけど1%の奇跡とか……勝負強かったりするじゃないSMAPって。普通の人だと1%の奇跡の成分も入れないできっちり作るのが普通なんだけど」と語った。

 さらに『スマスマ』について、「もちろん続いてたらって思うこともあるけど。体力的にもしんどくなってくるし、もう1個言うと、番組の視聴率っていうのは下がってたし。今、もし続いてたとしたら、もしかしたらああいう終わり方じゃなくて普通に打ち切りになって終わってたかもしれない」と冷静に分析。

 また、「俺にとってはあの終わり方っていうのは(中略)逆にロマンがあるみたいな。“もしかしたら”みたいなことも、番組じゃなくてね、グループにとっても」と、ああいった終わり方になったからこそ、SMAP再集結もありえると思わせるのではと表現した。

「SMAPや『スマスマ』に携わっていた主要な関係者が、あの謝罪放送を含め、最終回までの1年間を公で語ることは今までなかったのではないでしょうか。特に鈴木氏は番組制作の中心にいた人物ですからね。その鈴木氏があの謝罪放送を“悔しかった”と当時の心境を明かしたんです。

 制作のトップにいた鈴木氏であってもあの“公開処刑”とも言われた謝罪放送を止めることはできなかった、反対することができなかったということですよね。やはり、さまざま報じられているように、ジャニーズの上層部からあの場で、世間と木村さんに謝罪するように指示があったということではないでしょうか。当然、“SMAPの独立”、ジャニーズ退所を画策した4人が、それを良しとせずに止めた木村さんに謝る、という意味合いですよね。

 鈴木氏は『街録ch』のインタビューで“誰が悪い”といったことは一切言っていませんが、あの謝罪を放送すること自体、テレビマンとして悔しく忸怩たる思いがあったのでしょうね」(前出の女性誌編集者)

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