■王道ドラマは流行らない?

 視聴者のツイッター上での反響は、「シリアスとコメディの配分がいい。1時間があっという間のテンポの良さ。来週から新展開がたのしみだぁ」などと、称賛の声があった一方で、「展開が読めちゃうし、人物設定及びその魅力がない」などと、厳しい声もあった。

 ベタな王道の学園ドラマで意外性に欠けるため、最近の視聴者が考察で盛り上がる“ミステリー流行り”の風潮の中では、苦戦はしょうがないかもしれない。その結果、視聴率もズルズルと落ち続けていて、「キムタクもオワコンか」という声も聞こえてきた。

 そんな中、救いは生徒役の俳優の好演だ。特に今回は、桐沢に「ボクシングセンスがあまりない」と言われても、ひたむきに練習していた伊庭を高橋が熱演。努力ではどうにもできない、弱さまでうまく表現していて、「伊庭くんが憑依してるような自然な演技だった」と好評だった。

 次回は、NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で、勇役が好評だった村上虹郎(25)が、大阪から転校してきた凄腕の1年生・西条桃介役で登場する。木村や高橋らと、どんな演技のぶつかり合いを見せてくれるか期待したい。

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