■『ゴゴスマ』をより“メジャー”にする「東野幸治の影響力」

『ミヤネ屋』と『ゴゴスマ』、両者の明暗を分けた理由のひとつに、司会者のキャラクターが挙げられる。

「『ミヤネ屋』といえば、明るい関西弁で、ズバズバとニュースに切り込んでいく宮根さんの司会っぷりがウリでした。ただ、コロナ禍に入り、殺伐としたニュースが連日報じられるようになると、宮根さんのそういった“オラオラ系”のノリは、アクが強いように映ってしまう感じがある。対して、『ゴゴスマ』の石井アナは、ガツガツと前に出ず、今の時代に則した優しい司会進行をしています。

 事実、ネットメディア『J-CASTニュース 』が5月3日に公開した“好きなワイドショーMCは誰?”(投票期間・4月13日から同月30日まで)というアンケートでは、石井アナが、2位の羽鳥慎一アナ(51)を大きく突き離して首位を獲得。一方で、宮根さんは、“嫌いなワイドショーMCは誰?”というアンケートで、第3位に選ばれてしまいました」(前出の制作会社関係者)

“オラオラ”な宮根と“優しい”石井アナの差に加えて、今、『ゴゴスマ』が人気を高めているのは、ある大物芸人の存在が大きかったのではないか、と言われている。

「それは、東野幸治さん(54)です。今や、その影響力は絶大で、ダウンタウン松本人志さん(58)を看板コメンテーターに据えた、日曜日の情報バラエティ番組『ワイドナショ―』(フジテレビ系)では、総合司会を担当。

 5月8日の同番組では、熊本県八代市の私立秀岳館高サッカー部の男性コーチが部員の生徒に暴行した問題に対して、“(暴行が)日常的に行なわれていたと考えるのが妥当ですよね”といった、歯に衣着せぬコメントで学校側の隠ぺい体質を指摘し、大きな反響を呼んでいました。

 そんな影響力抜群の東野さんが、4月20日に放送された『ゴゴスマ』に、ゲストとして生出演したんです」(前同)

 いったい、東野と『ゴゴスマ』の間にはどんな縁があったのか。

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