■映像がお蔵入りしてしまったこともあった

 最初は、「鳥取県の三徳山三佛寺(みとくさん・さんぶつじ)でのお遍路お蔵入り事件」。これは『イッテQ』の20年7月13日放送回で起きた、いとうあさこ(51)の誕生日企画での悲劇だった。

「スタジオでVTRを見ていたいとうさん本人には知らされていなかったんですが、実は『沸騰ワード』でSixTONES京本大我(27)が、まったく同様の企画で、投入堂を訪れるという過酷な挑戦をしていたんですよ」(前出の専門誌記者)

 そのため『イッテQ』はいとうが挑戦する直前でVTRを止めて経緯を視聴者に説明し、「プロデューサー同士で話し合った結果、我々は負けたのだ」と、ナレーターが恨めしそうに解説し、いとうが身体を張って行った過酷なロケは、後日放送される『沸騰ワード』のため、完全にカットされてしまった。

 当然ながら番組エンディングでいとうは「雨も前の日から降ったりして下ビチョビチョで。鎖でガケ登るんですよ、ロープとかなしで!」「絶対京本君のほうが美しいけど、私のほうが必死だったよ絶対!」と嘆いていたほか、宮川大輔(49)の「しょうがないやん、負けたんやから」という声に「負けるって何!?」とややキレ気味に返していたりと、誕生日を祝う企画のはずが、不満が残る形でのオンエアとなってしまった。

「2回目が、“自衛隊事件”です。21年6月27日放送回で森三中ら女性芸人6人が参加する温泉同好会が自衛隊に体験入隊する、という企画があったんですが、『沸騰ワード』で放送されているメイプル超合金カズレーザー(37)が出演する『自衛隊に取り憑かれたカズレーザー』という企画があり、なおかつこちらの人気が高いために、『イッテQ』の企画に“パクリでは?”との声が出てしまったんです」(前同)

 そして、今回3度目の内容かぶりとなってしまった『イッテQ』と『沸騰ワード』。

 コロナが明けて、「世界の果て」に再び行けるになればこうした事態は防げるのだが、はたしていつになるのか……。

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