■『ドクターX』はコア視聴率も好調

 水谷豊(69)主演の『相棒』や沢口靖子(56)主演の『科捜研の女』など、テレビ朝日のドラマはシニア層向けのものが多く、世帯視聴率は高いものの、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率は振るっていないと言われている。そんな中にあって、『ドクターX』はコア視聴率でも高い水準を維持しているという。

「『相棒』のコア視聴率は2%台ですが、『ドクターX』は約2倍の4%台を取っていますから、広告収入の面でもかなりの貢献度。テレ朝にしてみればまさに“ドル箱コンテンツ”なんです。

 そんな超ヒットドラマシリーズを生み出したという実績から、内山さんは2020年6月に“テレビ朝日役員待遇”に昇進。そして今年の6月には“役員待遇”ではなく、正式に“取締役”に就任することになったわけです」(前出の制作会社関係者)

『ドクターX』の第8シーズンにも期待が高まる中、5月12日発売の『週刊新潮』(新潮社)は、米倉がブロードウェイミュージカル『CHICAGO』に専念するため、今秋は新たなシリーズの放送はないと報じている。

「ただ、内山さんが取締役に就任したわけですから、テレ朝サイドは『ドクターX』のさらなるシリーズ化を期待しているのは間違いないでしょう。

 かつて、米倉さんは“大門未知子の色がつきすぎるから”という理由でシリーズを辞めたがっていたと言われていますが、大手事務所から独立して個人事務所での活動になりましたからね。安定した収入を得られる『ドクターX』を続けたいのではと。

 毎年はやらないのでしょうが、ドラマの“水戸黄門的な展開”が好評で根強いファンが多数いますから、2年に1回ほどのペースでシリーズが制作されるのではないでしょうか」(前同)

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