■関水渚にばかり目がいって…

 もともと、原作が軽いタッチのミステリーなので、ひねりがないというのは仕方のないところ。ただ、ドラマ化に際してその軽さをうまく活かせないのは、シンプルに演出のミスだろう。視聴者の指摘にあるとおり、綾瀬と大泉のという人気俳優を使っても、推理の面白さや説得力に欠けてしまっては、視聴者の離脱はしょうがない。

 今回、メインの2人以上に注目を集めていたのは、紗英役の関水渚で、作業着姿の潜入捜査で力仕事をしたり、警察でウソ泣きして情報を得るなど大活躍。ツイッター上では、映画『コンフィデンスマンJP』で関水が演じた、“こっくり”と呼ばれる少女とキャラがかぶっていると話題だった。

 麗子と篠田におだてられ、ニコニコする紗絵のツンデレ具合も好評。劇中で、麗子が「暮らしの法律事務所」を手放したら、紗絵がすぐに「暮らしの探偵事務所」を設立すると、篠田に語りかけるシーンがあったが、紗絵が探偵として活躍するスピンアウトの方が人気が出そうだ。(ドラマライター/ヤマカワ)

  1. 1
  2. 2
  3. 3