■伊藤健太郎は岩手県で開催のお祭りで24万人集客

“忖度”のほかにも、キー局のスポンサーとなるような大企業はコンプライアンスを重要視するため、“ワケあり芸能人”起用へのハードルは高い。

「2020年6月に、多目的トイレで不適切な行為に及んだ不倫が『週刊文春』(文藝春秋)で報じられたアンジャッシュ渡部建さん(49)も、“テレビ復帰は不可能”と言われながら、今年2月15日放送の千葉テレビの『白黒アンジャッシュ』で復帰を果たしました。もちろん、千葉テレビ、『白黒アンジャッシュ』にもスポンサーがついていますが、キー局の番組をスポンサードするナショナルクライアントと比べると、まだ説得は可能だったということでしょう。

 そして今、大きいのが、地方局の番組でもテレビ配信サービスのTVerで流れることですよね。『白黒アンジャッシュ』も3月7日からTVerで配信されています」(前出の芸能プロ関係者)

 TVerなら全国どこでも視聴可能だ。

「それにより、“キー局の番組出演=芸能人のステータス”、という意識も薄まりつつあるのではないでしょうか。草なぎさんの『草なぎやすともの うさぎとかめ』もTVerで配信されています」(前同)

 ローカル局の番組でも、こうしてネット配信が行なわれて全国で番組視聴が可能になった今、地域の垣根はなくなりつつあると言えそうだ。

 地方との垣根という意味でいうと、ローカル局の番組出演以外にも、トップ芸能人が地方イベントに出演するケースも目立つ。

 俳優の伊藤健太郎(24)は、5月1日から5日に岩手県・西磐井郡平泉町で行なわれた『春の藤原まつり』で、「源義経公東下り行列」という、源頼朝に追われた源義経が奥州に従者と共に向かう様子を再現したイベントで源義経役を務めた。

 伊藤が出演した5月3日には24万人もの観客が集まったのだが、過去には滝沢秀明(40)、藤原竜也(40)、吉沢亮(28)、妻夫木聡(41)、横浜流星(25)、磯村勇斗(29)などが同役に起用されている。

「伊藤さんは、2020年10月にひき逃げ事故を起こして、2021年3月に不起訴にはなりましたが、芸能活動を長らく自粛していました。同年11月に、主演舞台『SOULFUL SOUL』で仕事に復帰はしていますが、それほど大きな話題にはならなかったですよね。それが、地方でこれだけの人を集めたというのは、やはりすごい。

 さん(36)との婚姻中に唐田えりかさん(24)と約3年間不倫していたことが明らかになり、地上波の番組では見なくなってしまった東出昌大さん(34)も、5月15日に群馬県の前橋市で開催された、詩人の萩原朔太郎の没後50年を記念したイベントに出演していました」(ワイドショー関係者)

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