■長澤まさみの新ドラマが成功するためには……

 二宮和也(38)が主演を務める『マイファミリー』(TBS系)も考察ドラマとして話題を呼んでおり、5月16日放送の第6話も世帯視聴率11.7%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人視聴率7.3%を記録。6話連続で世帯視聴率2桁をキープし、個人視聴率も同時間帯トップとなった。

「綾瀬さんの『元彼の遺言状』は世帯視聴率ひと桁台で苦戦している中、『マイファミリー』は絶好調です。それは人間をしっかりと描いているからでしょう。ミステリーものではありますが、他のドラマとは一線を画す、見ごたえのあるドラマに仕上がっているんです。

 一方、“メインの要素は謎解きだけ”というドラマも少なくありません。ただ、考察ドラマは刺激的で好きな人はついつい見てしまう。結果、ストーリー、人物が描けていない“謎だけ満載のドラマ”が乱立してしまっているとも言えそうです」(板橋六郎氏=以下同)

 なにわ男子道枝駿佑(19)が主演を務める『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)も謎解きドラマとしてはよくできているものの「物足りない」という声も少なくない。

「『金田一少年の事件簿』は、連発された考察ドラマブームの被害者的な作品となってしまった感がありますよね。それだけ刺激的なドラマが増えているわけですが、同時に飽きている人もいる。

 長澤さんの新ドラマも、謎を追うだけの作品になってしまったら失敗する可能性も十分ある。長澤さんは女優としての魅力が豊富な人ですから、『コンフィデンスマンJP』もそうですが、新ドラマは彼女のキャラが立った作品、キャラを押し出す作品になってほしいですよね」

 長澤が4年半ぶりに主演を務め、伸び盛りの眞栄田郷敦が脇を固めるという新たな連ドラは、『コンフィデンスマンJP』を超えるヒット作になるのだろうか!?

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