■「極論を言ってる」と見抜かれると弱い

 友近の場合は、ひろゆきがインパクトのある例を出して優位をとろうとすると「極端な言い方をするとね!」「極論をおっしゃっているからいつもそうなんだけど、(テレビで)その断り方をした女の人を観て『ああ好感度を気にしているな』というふうに思った」と指摘することで、状況に飲み込まれず冷静に対応。やはり判定の結果、2対1で友近の勝利に終わっている。

「基本的にひろゆき氏は極論で返したり、微妙に論点をすり替えて議論の隙を突くことが多い。そこを突かれると弱い印象を受けます。また、主観抜きの具体的な数字や実例を伴うデータなどを情報源に反論されると、詰まることもありますね」(専門誌記者)

 代表的な例が、19年にフランス代表のサッカー選手2名が来日時、日本人ホテルスタッフの容姿を“「醜い」と揶揄するような発言をしていた動画が流出した際の出来事。これについてひろゆきはツイッターで《使用された言葉に差別的な意味はない》と擁護したものの、トルシエ元日本代表監督の下で通訳を務めていたフランス人ジャーナリストのフローラン・ダバディ氏が、

《彼らのスラング用語の中で人種に言及した言葉が多いのです。いずれも、恥ずかしいです》《お二人は「人種差別じゃない、私たちは普段から使ってるスラングだよ。どの人種に対してもさ」と言い訳をするのですが、アメリカだったらこれは全く通じないのです。彼らは間違っている。しっかりと謝って欲しかったです》

 と、ネイティブの立場から反論。なおもひろゆきは《(問題となった語句は)フランス人に向かっても使う言葉なので、酷い悪口ではありますが人種に言及した言葉ではないと思いますが、いかがですか?》と返してはみたが、ネットでは「ひろゆきの敗北」とみる声が圧倒的だった。

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