■政治がらみの発言は負けがち

 また、今年2月24日には現在のロシア情勢からロシア人も風評被害を受けている件を「プーチン大統領を選んだ国民にも責任がある」という趣旨の意見をしたところ、ロシア人モデルのディアナに、

《国際関係やのにロシア国民と何の関係あるん?

 ロシアの色んな都市で戦争反対デモあるし、そもそも国民はプーチン以外に投票しても投票結果を改ざんされるから実際は国民のほとんどはプーチンを選んでない。

 もうちょい調べてからツイートした方がええよ。》

 と、まさに「論破」されてしまう始末。

 ちなみに、「ディベート」ではないが、ひろゆきも素直に敗北を認めたことがあるという。

《(小学生のころ)僕が、「完全な敗北感」を味わったのは、あるプログラムを見たときです。

 パソコンでゲームをすると、数字の「テンキー」で操作することがありますよね。いわゆる「十字キー」というやつで、「4」で「左」、「6」で「右」に動かすやつです。

 これをプログラムするときに、普通の人は2行のプログラムを書きます。「4を押したら左に移動せよ」「6を押したら右に移動せよ」と、2つの指示をコンピュータに向けて書き込みます。

 しかし、天才は違います。

 天才は、1行でその指示を与えることができます。

「押した数字から5を引いた分だけ、操作せよ」という1行を書きます。そうすると、その1行だけで「-1」「+1」の移動をプログラミングできてしまうのです。

 それを知ったときに、「うわーそんなこと絶対に思い浮かばないよ」と思いました。》(21年9月27日付の『ダイアモンドオンライン』より)

 意外と負けていた“論破王”ひろゆき。それでも強いと思わせるセルフプロデュース力こそが、彼の本当の武器なのかもしれないー-。

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