■原因は「辞めジャニ」への忖度か

「それならば、なぜフジは『TOKIOカケル』で『幽かな彼女』を伏せたのか……という疑問が出てきますよね。ネットでは、同作の主演がSMAP香取慎吾さん(45)だったからではないか、という声が圧倒的です。

 社内独立こそしたものの、現役ジャニーズタレントと言ってもいいTOKIOの番組で、“ジャニーズ事務所を退所した香取さんの主演ドラマ映像を流すわけにはいかない”といった忖度が働いたのではないか、と考える視聴者が少なくないんです」(前出の女性誌記者)

『幽かな彼女』はフジテレビ系列で放送こそされていたものの、制作は関西テレビ。そのため“フジテレビ”の初登場となると、『ビター・ブラッド』になるという可能性もあるのだが……。

 ただ、広瀬と香取の2人にとっても、共演したことは印象深い出来事だったようだ。

『幽かな彼女』から2年後の15年に広瀬と香取は『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で再会している。その際に、香取は『幽かな彼女』での広瀬とのエピソードを披露。リハーサルをした際に、

「パッと向き合った時に、ゾワッ、って。何なのこの子!?」「あんまり感じたことのないすごいオーラというか迫力を感じて怖くなった」

 と広瀬に“圧倒的な何か”を感じたことを回想。

 そして、その後ブレイクした広瀬をテレビで見た香取は「やっぱりー!」と、自身の直感が正しかったことに感激して、広瀬に「やっと会えたね!」と握手を求めて再会を喜んでいたのだ。

 この件について、広瀬は当時ツイッターで、

《いやぁ、うれしい 最近の中で1番嬉しかったこと

 初めてのドラマ「幽かな彼女」から 2年ぶりに香取さんにお会いできました

 まさかあの時こんな風に思ってもらっていたなんて知らないから嬉しくてたまらなかった〜

 もっともっと頑張ろう》

 とつづっている。

 香取にとっても、広瀬にとっても、思い入れの深い『幽かな彼女』。「なんとなくドラマかな」と濁すことになってしまった『TOKIOカケル』で、広瀬は何を思っていたのかーー。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4