■実写作品の出演が続く池田

 その『タッチ』だが、長澤にとっては初のキスシーンがある映画であるほか、決勝戦に駆け付けるために炎天下をタンクトップ姿で走っているシーンを、

「一番お気に入り」「青春映画って走るシーンがなきゃ、ちょっと青春映画って言えないんじゃないのって思う」「走ることで全部何も言葉なしで伝わってくるっていうのは、それが一番手っ取り早い方法かなって思ったり」

 と、当時『おめざめワイド』(中京テレビ)で長澤は語っている。

「一方の『ラフ』では水泳連盟所属コーチの指導を受けた長澤さんがセーラー服のまま飛び込み台からプールに落ちる衝撃的なスタートを飾ったり、黄色い競泳水着で水面10mの高さから高飛び込みをしたりと、非常にアグレッシブな姿を見せていて、わずか1年で『タッチ』とは比べ物にならないくらいに女優としても成長していました。

 長澤さんは別件で07年にドラマ『ガンジス河でバタフライ』に出演していたこともあり、副産物として『ラフ』主演の速水もこみちさんと一緒に09年に『ベストスイマー賞』も受賞しています」(前出の女性誌記者)

 長澤の選考理由は当時、

《選手経験を持たない方の泳ぎとは思えぬ見事なフォームで、華麗なバタフライを泳がれていた長澤様。見事な身体能力の高さを感じさせられます。ガンジス河でバタフライしか泳がないという経験は誰もしていないし、とても楽しく面白かったと思い出話をしてくださいました。

 とにかく泳ぐことが好き!という長澤様。映画やテレビでも泳ぐことに関するお仕事がある長澤様は、水泳とはきっと何か縁があるのだと思う、と今回の受賞を喜んでくださいました。また、仕事の都合で泳ぎに行けないときでも、泳ぐことが好きという気持ちは大事にしたい!とおっしゃっていました。》

 とつづられていた。

「今回ドロンジョを演じる池田さんは21年にはNHKでドラマ化した『古見さんは、コミュ症です。』(小学館)でヒロインの古見さんを、19年には映画とMBSドラマ『賭けグルイ』(スクウェア・エニックス)では三つ編みのツインテールを輪型に巻き結わえた、非常に特徴的な髪型の桃喰綺羅莉(ももばみきらり)と、“実写化作品”の出演率が非常に高い。今回のドロンジョも、長澤さんや綾瀬さんに負けず劣らずの代表作となることでしょう」(前同)

 大物女優も通ってきた道を、池田も歩めるかー-。

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