■「写真」と「署名」で存在を示唆

 1つは、佐都と健太が商店街の存続と、近々行われる「お茶会」の成功をそれぞれ果たすべく両手を握り合って「一緒に頑張ろう!」と決意を固めるシーン。

 ここではカメラが固く手を握り合う2人から後ろの写真立てに移動するのだが、その写真の1つはダチョウ倶楽部の3人が佐都家と食堂前で「ヤー」のポーズをしていた写真だったのだ。

※画像は『やんごとなき一族』(フジテレビ系)より引用

「もう1つは、ストーリーの中盤に登場する“署名”です。ロクさんと源さんが“社長に渡してくれないか”と反対署名の束を渡す場面があるんですが、ここでさりげなく上島さんの存在を示唆していたんですよ」(前出の専門誌記者)

 アップで写された署名の束の表紙には、

《西新井大師商店街組合 代表“山田甚八”》

 という手書きのサインがあった。劇中で言及はないが、上島さん演じる“八さん”の本名と考えるのが自然だろう。

※画像は『やんごとなき一族』(フジテレビ系)より引用

《署名の1番上は竜ちゃんだったよね?》《今、やんごとなき一族見てます!たぶん竜ちゃんの最後のシーン見ました(т т)とても良かったです✨最後はダチョウの3人も主人公サトさんの家族や仲良しさん達との記念写真をぼかした中に...》《最初の方に出てたお店の前でのダチョウ倶楽部との集合写真、オフショットっぽくて泣けた》

 と多くの視聴者が反応していたほか、ノンクレジットの役ではあるが本作に出演した俳優の志貫徹(しぬき・てつ)は、

《20年前、ドリフターズ、ダチョウ倶楽部に憧れ芸人を目指し、俳優として活動するようになりました。そしてやっと憧れの上島竜兵さんにお会いすることができました。

 ご一緒させていただきありがとうございました。》

 と、改めてツイートしていた。

一緒に投稿した写真、直接会えたという文言から、団地を視察していた業者の1人を演じていたと思われる。

 今後の出演について肥後と寺門はインスタグラムにて、

《今回、フジテレビ様、そして、やんごとなき一族のスタッフ様のご厚意により、肥後、寺門がそのまま出演させて頂けることになりました。

 ふたりでスタートとなりますが、この作品のお陰で前を向いて頑張れます。》

 としているほか、『やんごとなき一族』公式インスタグラムでも、

《ダチョウ倶楽部の皆さんに、常連客の源さん、ロクさん、八さんとして引き続きご出演いただくこととなりました》

 と、“八さん”も物語の中では生き続けることを約束している。

 全11話と仮定すると、物語は残り5話。『やんごとなき一族』ラストまで、上島さんはドラマとともにあるに違いない。

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