人気のウーバーイーツ配達中に“死亡事故〞も…1年間で「事故2000件」激増!恐怖「殺人自転車」から身を守る5か条の画像
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「ドライバー目線で言えば、自転車の走行は予測不可能で、危険がいっぱいです」と、レーシングドライバーで自動車評論家の松田秀士氏が嘆くのも無理はない。

 警視庁の統計によると、自転車事故による死傷者数は、一昨年から昨年にかけ、およそ2000件近くも増加しているという。この背景には、自転車利用者数の急増がある。

「コロナ禍で自転車通勤者や、ウーバーイーツなど宅配サービス業者が増えた。これを後押ししたのが、2017年施行の自転車活用推進法です。それに伴う道交法改正で、車道の左側に自転車専用車両通行帯が整備されました。自転車は一般車両同様、左側通行で通行帯を走ることになったんです」(全国紙社会部記者)

 道交法上、自転車は「軽車両」。車と同じように、安全のため、交通ルールの遵守が求められている。

「とはいえ、ルールを守らない自転車は後を絶たちません。この2月には、都内でウーバーイーツ配達員が、横断歩道を渡っていた高齢者をはね、死亡させる事件が発生しています」(前同)

■走る凶器に変貌

 たかがチャリ、と侮るなかれ。スピードを出せば、自転車は走る凶器となる。

 前出の松田氏は、「行政には、歩道を走る自転車は時速10キロ程度まで、速度を落とすよう指導してほしい」と訴えるが、ルール無視の「殺人自転車」による事故を回避するには、どうしたらいいのか。

「歩道では、なるべく車道から離れて歩きましょう。特に混雑する交差点近くの段差のない所は、自転車が乗り入れて来かねないので要注意です」(交通指導員)

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