■朝ドラガイドブックで示されたシグナル

 第8週「再会のマルゲリータ」では、暢子はレストランのオーナーに出向させられた新聞社で、宮沢氷魚(28)演じる幼なじみの青柳和彦と再会。和彦が、暢子と同じ下宿で暮らしていることも判明する。

 智と和彦、そして高校時代は同級生の男子からもモテてきた暢子。『ちむどんどん』ではヒロインの恋愛面も描かれるのは必至で、果たして彼女は誰を選択するのだろうか――。前出のテレビ誌編集者は「和彦でしょう。長年、一方的に強い好意を寄せる智ですが、勝ち目がないと思われます」と言い、こう続ける。

「すでに、暢子の“パートナー”となるのは、宮沢さん演じる和彦に決定しているという“濃厚なシグナル”が出ているんです。それは、7月25日発売予定の『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 ちむどんどん Part2』(NHK出版)で、特別対談が組まれているのが黒島さんと宮沢さんの2人であること。

 ガイドブックの内容は各種書店の通販で公開されている目次で確認できるのですが、なぜ対談する黒島さんの暢子と宮沢さんの和彦がくっつくと考えられるのか――。その根拠は、毎回、朝ドラのガイドブックのパート2では、ヒロインを演じる女優と、作中で恋愛関係もしくは夫婦になる俳優が対談しているからなんです」

 実際に、2021年前期の朝ドラ『おかえりモネ』のガイドブックのパート2では、ヒロインの永浦百音を務めた清原果耶(20)と、菅波光太郎役を演じた坂口健太郎(30)の対談が収録されている。朝ドラの作中で結婚に至ることはないものの、デートを重ねて光太郎が百音にプロポーズをするところまでは描かれていた。

 2020年後期の朝ドラ『おちょやん』のガイドブックのパート2では、ヒロインの竹井千代を演じた杉咲花(24)と、作中では離婚するものの千代と結婚した天海一平を演じた成田凌(28)が対談している。他の朝ドラガイドブックでも同様に、主人公が結婚する相手を演じた俳優との対談が収録されることが通例となっているのだ。

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