■豪華な食事シーンはいらない?

 さらに、「6年も逃げてた殺人容疑者を自由にさせすぎでは? 殺人容疑者がウロウロしてるのに住民の反応が普通すぎw」「証言者の死は事故か事件かスルーされてるし、謎というより不自然が多い回だった」と、殺人現場に篠田が出入りできるなど、演出に違和感を覚えるという声も。

 登場人物が多いうえに、その彼らが何かしらのドラマで犯人役をやった俳優ばかり。さらに、それぞれの立ち位置が不明瞭で、全員が犯人だというミスリードを誘っているのか、あいまいなセリフが多い。真犯人を考察しようにも情報がフワッとしているのだ。

 また、今回もカニづくしなど、豪華な食事シーンが多かった。麗子のもぐもぐタイムや、津々井と紗英(関水渚/23)を交えた、コミカルな会話を楽しみにしている人もいるが、本筋とは関係なく挿入されるため、食事シーンで尺を稼いでいるのではと疑いたくなってしまう。

 残るは2回。次回は舞台を法廷に移し、証言台に立つ「プロメッサ」の従業員の美月(成海璃子/29)が事件の鍵を握っているようだ。第10話で篠田の無罪が証明され、最終話は栄治(生田斗真/37)の遺言に関わる展開になるのだろうが、どうやって繋げていくのか注目だ。(ドラマライター・ヤマカワ)

  1. 1
  2. 2
  3. 3