宇多田ヒカル
宇多田ヒカル

 2022年7月号の雑誌『VOGUE』(コンデナスト・ジャパン)に、歌手の宇多田ヒカル(39)がジェーン・スー(49)を対談相手に指名したロングインタビューが掲載。その内容が6月7日に『VOGUE』公式サイトで全文公開され、大いに注目を集めている。

「今年4月、カリフォルニア州インディオで行われた音楽フェス『コーチェラ・フェスティバル』の数日後に行われたインタビューです。そのため前半はコーチェラの話をしていて、そこから少しずつプライベートの話になりました」(専門誌記者)

 たとえば宇多田は10~15年の「人間活動」に入っていた時期の13年に母親で歌手だった藤圭子さん(享年62)を亡くし、15年に、当時結婚していたイタリア人男性との間に第1子男児を授かっていたが、これについて

《人生の中で、おそらく誰にとっても岐路というか、大きな出来事である親の死と、子どもができて自分が親になるという二つが、私は割と近くに起きて。親を亡くして初めて、ここから大人になるしかないんだという感覚がありました。母のことをすごく考える時期にも、愛について学ぶことがいろいろあって。それが楽曲制作を通してはっきりしていくこともありました。》

 とコメントしている。《子どもができても、愛というものがやっぱりわからなかった》としつつも、今年1月19日に発表した『BADモード』を作っていた時期に《そうか、私は対象に愛されている感覚を与えたいんだ》と気づけたという。

 また、作詞作曲については「メロディーとの関係性の中に私の感情がこもっていて、それを自分で分析する」「(無意識の断片から)良いメロディーを選んでまとめて構築していく」という方法を採っていること、9年近くやっている精神分析の影響もあることを明かした。

「よく“精神分析”と“心理カウンセリング”を同一視する人もいますが、実際はまったくの別物。悩みを相談するカウンセリングとは違って“その場で頭に浮かんできたこと”を話してもらって、分析家が解釈を添えることで“無意識の領域”を紐解き、苦悩の核心を探るのが精神分析、ということです」(女性誌記者)

 宇多田によると、最初は週5で1回20~30分、産後に数か月休み、現在は週3で通っているそうだ。

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