■「精神分析」を受けたキッカケは?
当初は、急に母親からの連絡が増えた時期に《私もダメになっちゃいそうというか、持っていかれちゃうな》と考えて別のカウンセリングを受けようとしていたものの《でも、カウンセラーに会いに行った日に母が亡くなっちゃったんですね》《(その後1回受けたが)この話をこの人とするのはなんか違うなと思って》という理由で通うのをやめた。
しかし、その後、偶然にも面白いと思った心理学系の本の作家が友人の知り合いだったことから「まだクライアントをとってるかも」とアドバイスされて、精神分析を受けることになったのが、現在の精神分析医なのだという。
宇多田は、「一番の理解者は」という問いに対しても、
《どうしても精神分析医がパッと浮かんじゃう(笑)。親友とは幼少期からの経験や環境もかぶるところがあって、お互いに「奇跡みたいだね」って。なんでも話せばわかってくれる信頼がある相手ですね。あとは、自分が自分の一番の理解者になりつつあるのかな。》
とまで話している。
「海外ドラマや映画ではよく“グループセラピー”をする場面があったり、カウンセリングや精神分析医を訪ねることがよくある風景として扱われている一方で、日本ではそうしたメンタル分野の発展が遅れているとたびたび指摘されています。今回の宇多田さんのインタビューで、敷居が少し下がったかもしれませんね」(前同)
インタビュー掲載後の6月7日にも、宇多田はツイッターを更新。
《精神分析に関心を持ってくれた人たちの中に、「受けたいけど高そう」っていう意見をチラホラ見かけるんだけど、私の知る限りイギリスでは料金を自分で決めるよ。誰でも平等にメンタルヘルスケアを受けられるように。昔アメリカでカウンセリングを受けた時もそうだったけど、日本はどうなんだろう…?》
とつづっていた。やはり、精神分析に興味を持った人が増えているということだろう。
今回宇多田のインタビューにSNSでは、
《自己肯定感は、何かの理由で悲しいと思っていたら、「悲しいよね」ってその都度認めてあげること。何度も読み返していて、自分自身の振る舞いに学びが多い》《宇多田ヒカルが"子どもができても、愛というものがやっぱりわからなかったんですよ"と言ってくれることで励まされる人がどれだけいることか…ありがたいね…》《宇多田ヒカルのインタビュー、自分が定期的に陥る悩みに共通するところがあったんだけど、難しいこと自分しか分からないこと感覚的なことを具体的に言葉にできるって、改めていいなあ》
と、多数の反響が寄せられている。
これまで明かされなかった多くを語った宇多田。これからもクリエイティブな活躍に期待したい。