■ラリータ氏のルーツは『スマスマ』にあった

 この「神回」について、今回の『テレビ屋の声』で有田は「芸人がちょこまかやってる番組だけど、広瀬すずちゃんがふらっと来れるような番組にしなきゃダメだよ。それが目標だから」と話した結果、カチンと来たスタッフが本当に広瀬をキャスティングしてしまい、その後内心焦りつつも平静を装った有田と『脱力タイムズ』スタッフとの戦いが開幕。広瀬と同じノリで“木村拓哉”の名前を出した結果、

《「俺が考えてる頭の中では木村さんにロケ行ってもらうからね」って言ったら、次の会議で「ロケやってくれるそうです」。

 で、「『ちょ待てよ』言ってもらうよ?」って言うと、さらに次の会議で「言ってくれるそうです」って(笑)。そこでもスタッフと戦いましたし、木村さんにはもう本当に感謝してますよ。「お疲れさまでした!」って颯爽と帰っていって、今のところ番組歴代最高視聴率(世帯視聴率8.1% ※ビデオリサーチ調べ・関東地区)ですよ。めっちゃカッコよくないですか?》

 ということだった。

 その後も、売り言葉に買い言葉でラリータ氏らスタッフは長澤まさみ(35)や藤原紀香(50)を呼んだり、無茶企画も「交渉してみます」と実現させてきたという。

 そんなラリータ氏は『SMAP×SMAP』で、SMAPがスタッフ同然に番組作りに協力していたのを見て「この人のために一生懸命考えよう」と思えた経験から、

《座長と“心中”するような作り方がすごく好きなんです。今一緒に『脱力タイムズ』をやらせていただいている有田(哲平)さんとは、ひとまず有田さんが60歳になるまで一緒に作っていって、今回はどうやっていこうかというのを一番考えるディレクターでありたい。フジテレビって、目立つディレクターがいっぱいいるので、自分が目立って違いを出すためにも、そこを突き詰めようと思いましたね》

 と、「テレビ屋の声」で話している。

 そのラリータ氏は、大食いタレントギャル曽根さん(36)の夫としても知られており、

「5月22日放送の『二軒目どうする?~ツマミのハナシ~』(テレビ東京系)にギャル曽根が出演した際に、博多華丸大吉の博多大吉さん(51)が“変わったディレクター”と以前わざわざ商店街リポートの“前日リハ”をやらされドッキリを疑ったが本当にただのリハだった、という話をしていました。

 それだけ1本の撮影に全力を出す人、ということでしょうね」(前出の専門誌記者)

 多くの伝説を残し続けている『脱力タイムズ』。これからも、ラリータ氏やキャスターの“アリタ氏”、そしてスタッフら一丸となって番組作りをしてほしいーー。

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