■《余計なものをそぎ落とした演技》を見せてくれるだろう

 6月18日の『デイリー新潮』では『やんごとなき一族』の悪女ぶりについて、

《実は普段の私は、喋っていても「顔がうるさい」と言われるほど表情に出るタイプなんです。ですから、これまでは表情を抑えて演技をしていました》

《憎めないスパイス、愛嬌もまぶしています。(土屋)太鳳ちゃんから「なんか、美保子って憎めないんだよね」と言ってもらっています》

 と語る一方で『復讐の未亡人』については、

《余計なものをそぎ落とした演技ですね。立っている時も、手は組まずにぶらんと落としていたり。衣装も白ですし、所作を削ぎ落とすことで、幽霊ではないけれど、まるで命が吹き込まれていないような人物にしようと》

 と深い演技論を語っている。《助演がいてこそ主演も光ります》とバイプレイヤーとして活躍し、『ヨコハマ映画祭助演女優賞』も受賞したからこその説得力だ。

「下積み時代に新宿の『ルミネtheよしもと』近くのうなぎ屋でバイトしていた際は明石家さんまさんや島田紳助さんら吉本芸人から“伝説の美女”とまで評されていたことで有名ですが、ようやく時代が追いついた気がします。それに追い風となるように、仕事運が絶好調なことも判明しています」(専門誌記者)

 松本は今年1月クール放送の菅田将暉(29)主演ドラマ『ミステリという勿れ』(フジテレビ系)でクールな女刑事・猫田を演じ話題を呼んだが、これは『金魚妻』に参加していたフジテレビの監督に「女性刑事やったことある?」「アクション得意?」と聞かれたのが理由だった。

 さらに、『ミステリ』の原作漫画に合わせた刈り上げパーマが別の仕事の都合で完全再現できず「ギリギリ行けそうな今の髪型」にした結果、その姿を『復讐の未亡人』プロデューサーが偶然インスタグラムで見かけて気に入ってくれたことを『デイリー新潮』のインタビューで《ご縁と運ですね》と語っている。

「くわえて、『復讐の未亡人』は主人公にマウントを仕掛けてくる社長秘書役に、演者本人が“性格悪そう”と風評被害を受けるほどの悪女役で知られる足立梨花さん(29)も出ています。相乗効果で、ドラマを大いに盛り上げてくれることでしょう。『復讐の未亡人』はテレビに先駆けて3月に有料配信サイト『Paravi』で先行公開され、すでに人気を博していますからね」(前同)

 主演の演技力と放送直前の大ブレイク、そして悪女・足立との共演……恐怖間違いなしの作風ながらも、今から楽しみだー-。

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