今年に入ってからというもの、フジテレビはネガティブな話題に事欠かない事態に陥っている。
今年1月に50歳以上の早期退職希望者を募集した結果、アナウンス部長を務めた野島卓氏(55)、元アナウンサーの境鶴丸氏(58)、田代尚子氏(56)、佐藤里佳氏(55)、アナウンス室副部長を務めた福原直英氏(54)など、多くのアナウンサーが退社。
さらに、4月24日スタートのアンガールズの田中卓志(46)の冠番組『呼び出し先生タナカ』は「『めちゃ×2イケてるッ!』の企画『抜き打ちテスト』のパクリ」と酷評されたり、本来は6月19日に生中継予定だったのを格闘技イベント『THE MATCH 2022』の地上波生中継を5月31日に急遽中止。
インターネットテレビ局『ABEMA』でのペイパービュー(=PPV。有料での配信)の値段は5500円と高額だったにもかかわらず、売り上げは50万件以上と格闘技の歴史に残る数字を残したため、高視聴率のチャンスをふいにしてしまったことは明白だ。
「こうした事態ばかりで焦りがあるのか、このところテレビメディアの肝である報道番組でもトラブルが頻発している印象を受けます。最近では“地震速報”がツイッターで炎上しました」(制作会社関係者)
6月21日放送の『めざまし8』では、前日20日に石川県の珠洲(すず)市で起きた震度5強の地震を特集したのだが、ここで当時の映像を流す際に「地震です、地震です」と告げる緊急地震速報音までそのまま流してしまった結果、
《VTRの中で何度も緊急地震速報の音流すのやめてほしい。本物かと思ってびっくりするし、怖くて気持ち悪くてしんどい。》《緊急地震速報の音って聞くだけで咄嗟に反応できるように不安を煽る音になってるのだから、録画映像で何度も流さないでほしい》《何度も昨日の緊急地震速報の音流すのやめろ。画面にかぶりついてみている人ばかりじゃないぞ。どきっとするわ。BPO案件にはならんのか?》
と、批判の声が殺到。
関連して、同局の同じ部署が制作している『ポップUP!』でも緊急地震速報音に似せた音楽を流して「速報」としてゲストの情報を紹介する演出をしていることもとりあげられ、批判を呼んでいる。
「 また、特に大問題となったのは5月11日に急逝が発表されたダチョウ俱楽部の上島竜兵さん(享年61)をめぐっての報道です。この日、『めざまし8』はモザイク処理など行わず、通学中とみられる子どもたちもそのままで上島さんの自宅近くを中継し、出演していた尾木ママこと教育評論家の尾木直樹さん(75)に番組内で苦言を呈されていました」(前同)