■原作改変の是非
原作改変への評価は、肯定と否定が入り混じっている。ただ、改変の中でも、原作のエピソードを入れ替え、繋ぎ合わせたことに対しては、「ボヤけた印象になった」など、否定的な声が圧倒的に多く、これが全話平均視聴率1ケタの原因のひとつだろう。
次期放送の月9ドラマも『元彼の遺言状』と同じ新川帆立氏の小説『競争の番人』で、坂口健太郎(30)と杏(36)がW主演を務める。舞台は公正取引委員会に変わるが、男女がバディを組むというのは一緒だ。
演出は、今年1月期の月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』を手掛けた相沢秀幸氏と、昨年4月期の月9ドラマ『イチケイのカラス』を手掛けた森脇智延氏が担当。脚本は『半沢直樹』(TBS系)を手掛けた丑尾健太郎氏など、複数人が担当する。
主演に人気イケメン俳優の坂口と、実力とともに話題性も高い杏を起用し、スタッフも演出、脚本ともに手堅い陣容で望むようだが、前作と同じ轍を踏まなないよう願いたい。