■『鎌倉殿の13人』と『シン・ウルトラマン』のコラボ?

「確かに、史実ではそういう説があります。北条義時の甥で、三代将軍の源実朝は1219年に実朝の兄で二代将軍だった源頼家の子“公暁”に暗殺されるんですが、この際に実朝と義時もろとも葬ろうと義村が裏で画策し、最後に公暁を殺して同年、駿河守に任官した、という説があるんです。

 ちなみに『鎌倉殿』では佐藤浩市さん(61)の息子である寛一郎さん(25)が“公暁”を演じると告知されています。浩市さんが演じた上総広常はすでに死んでいるので、“親子共演”は叶わなかったですけどね」(前同)

 山本といえば、今年5月に公開された『シン・ウルトラマン』で演じた“外星人0号メフィラス”が義村と同じく「一見フレンドリーだが裏で何を考えているか分からない策略家」という部分が一致していること、三谷も『シン・ウルトラマン』を絶賛していることもあり、視聴者からも期待されているフシがある。

「正直こんなにメフィラスを話題にしてもらえると思っていなかった。今、大河ドラマの撮影もやっていますが、現場の人も『みんな観たよ』と言ってくれるんです。三谷幸喜さんも『シン・ウルトラマン観た。メラフィス最高』と言ってくださいました。喜んでいただけているのは嬉しいですね」

 と、5月31日の『シネマトゥデイ』インタビューで山本は語っている。

「また、これは偶然でしょうが、6月19日放送の第24話で “人は己の幸せのために生きる。当たり前のことです”というセリフがあり、これが使い勝手の良さからSNSで大バズリした “○○、私の好きな言葉です”というメフィラス構文を彷彿とさせる、と大いに話題になったこともありました。

 いずれにせよ、現在の山本さんは本当にメフィラスのイメージが強いため、どうしても期待したくなるんでしょうね」(前同)

『鎌倉殿の13人』に登場する、オリジナルキャラクター“孤児のトウ”を演じる山本千尋(25)は、三谷が連載コラムでハマったと明言している17年放送の『ウルトラマンジード』(テレビ東京系)でヒロインを演じていた。三谷は『ジード』がキッカケでウルトラマン役だった濱田龍臣(21)と劇団EXILEの小澤雄太(36)を自身の作品に起用しているので、山本も同じ流れではないか、と言われている。

 物語も折り返し地点。三谷作品の常連かつ、一躍時の人と化した山本耕史の義村は、どんな結末を迎えるのかー-。

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