『遊戯王』作者・高橋和希さん死去…『はじめの一歩』森川ジョージが明かした「貧乏時代」と「リアル遊戯王が最後に残したもの」の画像
高橋和希さんが手掛けた『遊☆戯☆王』第1巻表紙

 7月7日に、大人気カードゲーム『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム』およびその原点である96年から04年に『週刊少年ジャンプ』に連載していた原作漫画『遊☆戯☆王』(集英社)の作者である高橋和希さんが、沖縄でスキューバ中の事故で亡くなったことが明らかとなった。享年60だった。

「もともと『遊戯王』はカードゲームありきの作品でなく、主人公の武藤遊戯に乗り移った通称“闇遊戯”が悪人を闇のゲームで成敗する1話完結スタイルの作品でした。シナリオの途中に、現実でも有名な『マジック・ザ・ギャザリング』をモチーフにしたカードゲーム『マジック&ウィザーズ』を取り扱ったところそれが好評で、カードバトル路線にシフト。

 それが現在まで続く『遊戯王カード』や派生アニメシリーズに繋がりました。その功績から一説では『ジャンプ史上もっともお金を稼いだ漫画家』とも言われています」(漫画ライター=以下同)

 そんなクリエイターの訃報に、多くのファンや著名人が追悼のツイートをしているが、ボクシング漫画『はじめの一歩』(講談社)の作者である森川ジョージ氏(56)もツイッターを更新。

《一晩経って少し落ち着いた。

追悼とは故人の思い出を偲ぶものらしい。

世界中にいる高橋さんのファンへ、自分の知っていることを少々お裾分けしようと思う》

 と切り出し、「高橋和希」になる前の、床が腐ったおんぼろアパート住まいの漫画家「高橋かずお」の思い出について、数回に渡る長文を投稿したのだ。

「高橋先生は、人気カード『青眼の白竜(ブルーアイズホワイトドラゴン)』などを筆頭にずば抜けたデザインセンスを誇る漫画家でしたが、《アクションシーンでキャラが組み合わさっていても下書き無しで描き上げる》《脳内イメージをそのまま右手から放出できるタイプの天才肌だった。》と、森川先生は若き日の高橋先生についてツイートしていました」

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