■心配なオリジナル展開

 また、原作者の新川氏も自身のツイッターで、「めちゃくちゃ面白かった……!びっくりした!!!!脚本も演出も主題歌も役者さんも全て良くて感動しました。良いクリエイションを見せてもらった。刺激になります」など、前作と違って積極的にコメントしていた。

 原作では、白熊は元刑事ではなく、ある事情から警察学校を中退し、一般職採用で公正取引委員会へ。小勝負もまた、経済取引局で働いたあと、ハーバード大留学を経てダイロクにあとから異動してくるという設定で、ドラマでは、それぞれの経緯が違っている。

 小勝負のキャラクターも原作より軽めのようで、ダイロクのメンバーと打ち解けている様子。それでも原作の本筋から大きく外れることはなく、アレンジがうまくハマっていたため、新川氏も上記のコメントのように、改変があっても絶賛していたのだろう。

 ただ、前期の『元彼の遺言状』の同様、第1、2話までを原作ベースにしたあと、第3話以降はオリジナルの展開となるようだ。回を重ねるごとに原作ファンから改変への不満の声が噴出し、全話平均視聴率が1ケタで終わった、『元彼の遺言状』の失敗を繰り返さないか注目したい。

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