■違和感の正体は「日本と韓国の違い」

 一方で、「セリフがしっくりこない。韓国人と日本人とメンタルは微妙に違うので、原作に寄せすぎて無理が出てる」「文化も違うから、まんまやると逆に違和感。忠実に再現しようとがんばってるとは思うんだけど、オリジナルとの違いに興味あったから、ちと残念」などの批判の声も。

 また、オリジナルに比べては放送回数が少なく、1話分の時間も短いため、展開が早すぎるうえに説明不足だという苦言もあるが、これは意外な効果を呼んでいる。省略されたエピソードを確認するために、オリジナルを見直す人が多いようで、Netflixの国内ランキングで上位に再浮上している。

 本作の原作コミックのテーマである、“復讐”や“上昇志向”は、韓国の格差社会をベースにしたもの。日本にも格差がないわけではないが、社会意識などに違いがあるようで、どうもしっくりこない。登場人物のキャラやセリフなど、オリジナルに沿ってリメイクしたのはいいが、どうしても違和感という限界があるのは残念だ。(ドラマライター/ヤマカワ)

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