■「自衛隊じゃなくてもよかったのではないか」の声も

 前出の広告代理店関係者が続ける。

「ドラマを放送しているフジテレビの番組から苦言が出たわけです。その初回のシャワーシーンが象徴していますが、制作サイドにはエンターテインメント色の強い“イケメンドラマ”を作りたいという強い意向があるようです。町田さんをはじめとする、若手のイケメン俳優を集めて、若い女性に見てもらいたいというところでしょう。

 ただ、ドラマの舞台は自衛隊ですからね。しかも防衛省の全面協力。なのに、イケメンドラマ感全開。ですので、ドラマ関係者やフジ内部からも“だったら舞台は自衛隊じゃなくてもよかったのではないか”や“協力してもらっているのに失礼ではないか”といった声も出ているそうです。ドラマですから仕方がないとも言えますが、実際の自衛隊ではありえない描写も多々ありますからね……」

 たとえば第3話では、銃の演習前の整列中に私語を交わす場面があった。

「あんな中学校や高校みたいなわちゃわちゃしたやりとりは自衛隊では絶対にありえないでしょう。ただそれは“台本通り”の描写だといいます。つまり、制作サイドがリアリティの薄い台本を用意してしまっている、ということなんですが、実は、これに出演者が疑問や苦言を呈することがあるようなんですよね」(前同)

■北村一輝も座長・町田啓太をフォロー

 本来であれば台本通り、制作陣の意向通りに演じるが役者なのだろうが――。

「地上波ドラマなのでエンタメ色の強い作品になるのは当然。しかし、その上で、“さすがにこれは現実ではありえないでしょ”といった描写もあり、俳優陣も領分を超えない範囲で“これは本当にいいんですか? リアリティがなさすぎるのでは”といった具合に喧々諤々のやりとりをしているそうです。

 それを中心になって言うのは町田さんだといいます。『テッパチ!』の主演で、座長という責任ある立場ですし、もちろんエンタメドラマだと分かって引き受けたオファーでしょうが、その上で主演作をより良いものにしたいという熱い想いは強いでしょうから、違うと感じた部分は“違う”としっかりと意見を言うんでしょうね。

 そして、町田さんの考え、意見をフォローするのが北村一輝さんだといいます」(同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4