■財務省案として15%を提示
「財務省寄りの岸田首相は、まず財務省案として15%くらいを提示して、岸田首相の“裁断”で12%あたりを落としどころにするのでは」(同)
未曽有の値上げラッシュに青息吐息の日本国民が、消費税率アップに耐えられるはずはないが、「政権幹部の中には増税反対派がいる一方、消費税13%案が持論の人もいますからね」(前出のデスク)
■3割カットも…“令和恐慌”の扉が
“年金カット”が、さらに進むという声も根強い。
「岸田首相は就任直後、年金改革に乗り出すことを明言しています。建前としては、パートやアルバイト、専業主婦などを厚生年金に加えた『勤労者皆保険制度』の創設を掲げてますが、高齢者の年金カットももくろんでいるようです」(前同)
その片鱗は、すでに現れているという。
「参院選の選挙期間中、NHKの討論番組で、自民党の茂木敏充幹事長の“恫喝発言”が問題になりました。野党各党が主張する消費税減税を実現するには“年金を3割カットしなければならない”というものです。暗に、年金を財政の調整弁にしようという考えを示していますね」(同)
消費税率アップに年金カット庶民殺しの愚策が次々に打ち出されるが、影響は、それにとどまらない。
「我が国は長期的な不況に陥っているうえ、コロナ禍が追い打ちをかけました。こんな時期に、財政や金融の引き締めをすれば、日本経済はパニックに陥ります。来年には、“令和恐慌”の扉が開くことでしょう」(前出の森永氏)
今回の選挙は“地獄の一丁目”だったのか!?