7月の上旬にスタートした夏ドラマもそれぞれ放送回を2回、3回と重ね、全体の様子が見えてきた。この期は夏休みに重なることもあって視聴率は伸び悩むのだが、今年は早くも記録的な低視聴率を叩き出してしまったドラマが出てきている。
まずは仲野太賀(29)主演の『初恋の悪魔』(日本テレビ系/公式サイト)だ。こちらは7月23日放送の第2話が、世帯平均視聴率で3.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、衝撃的な数字を記録した。初回からすでに6.6%と、好調とは言えない数字だったのだが、第2話で早くも危険水域に突入してしまった。
それに次ぐのが町田啓太(32)主演の『テッパチ!』(フジテレビ系/公式サイト)だ。こちらも7月27日放送の第5話が4%と、関係者なら胃が痛くなるような数字を記録。初回は7.6%、第2話は5.6%、第3話が4.7%と確実に落ち続けていて、さらなる下降も考えられる。
いったい、なぜこんな事態になってしまったのか? 鍵はドラマの作りにある。『初恋の悪魔』は、『カルテット』(TBS系)や『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)など、一部に熱狂的なファンを持つ話題作を手掛けてきた、坂元裕二氏の脚本。仲野のほか、主要キャストは柄本佑(35)、林遣都(31)、松岡茉優(27)。警察署には務めているが捜査権を持たず、部署もバラバラで訳アリの事情を抱えた4人の男女が奮闘し、難事件を解明していくミステリアスコメディだ。