■内村はくりぃむの大恩人

 山崎にとっての有田と同じように、内村は、有田にとっての恩人として知られている。

「90年代、さまぁ~ずは『バカルディ』、くりぃむしちゅーは『海砂利水魚』というコンビ名で活動しており、どちらもコントライブやバラエティ番組などで、まずまずの成功をしていました。

 しかし、人気が落ち始めていた00年にウッチャンナンチャンの冠番組『ウンナンの気分は上々。』(TBS系)で、“勝負に負けたほうがコンビ名を変える”という企画が行われ、01年にそれぞれ現在の『さまぁ~ず』と『くりぃむしちゅー』になったわけです。

 17年8月10日の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)で、有田は『くりぃむしちゅー』改名当時は“楽屋に『くりぃむしちゅー』と書いてあったのを見て『もう終わった』と思った”と話していました。しかし、改名に責任を感じた内村が『くりぃむ』や『さまぁ~ず』を自身のレギュラー番組などで積極的に起用し、現在の爆発的な人気につながったんです」(前出の専門誌記者)

 その後、くりぃむしちゅーは『しゃべくり007』(日本テレビ系)など大ヒット番組を重ね、有田単独でも、メインとして番組作りに関わる『脱力タイムズ』などでの活躍は、誰もが知るところだろう。

■「内村さんは優しいよ。本当」

「そんな有田さんを育てたと言ってもいい存在が、内村さんということ。それだけに、現在のお笑い界の中心として君臨する笑神と呼ぶべきかもしれません。

 実際、有田さんは心から内村さんを慕っていることが、今年5月30日放送の『賞金奪い合いネタバトル〜ソウドリ〜』(TBS系)で分かります。

 ちなみに、“くりぃむしちゅー”の由来は内村さんが有田さんに“好きな食べ物は?”と聞かれてとっさに出た“クリームシチュー”にもとづいていて、当時上田さんは置いてけぼり状態でした。そういう意味でも、有田さんと内村さんは縁がありますね」(前同)

 当時、バカルディはさまぁ~ず改名後にすぐ売れた一方で、くりぃむしちゅーは仕事が増えず、改名から半年後に内村が「あのさ、(名前を)戻してもいいよ。俺も反省したんだ、人生変えるようなことをして。いいんだぞ、海砂利水魚に戻しても」と言ってくれたものの、

「いや、せっかく付けていただいたんで、ありがとうございます。このままやらせてください(って言った)」「内村さんは優しいよ、本当」

 と、有田は語っていた。

 有田とザキヤマという超豪華な2人のロケを実現させたことで、内村の偉大さが改めて伝わった『笑神様は突然に』。今後の放送にも期待が高まるばかりだ。

『笑神様は突然に・・・』(日本テレビ系)

https://www.ntv.co.jp/waragami/

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