■幽体離脱したり、妖怪の爪の引っかき傷が体中に

「忙しすぎて鬱になり、それを機会に幽体離脱したり、悪霊に取りつかれたりするようになったんです。写真を撮れば幽霊が写るし、妖怪の爪の引っかき傷が体中に残るようになりました」

 そうしてレストラン全店をたたみ、心療内科に通いつつ、忘れていたギターを再び手にし、音楽と料理をともに楽しめる現在の店を開いたのだ。

「小さな店ですが、これからは、ここで、夢を見るアーティストを応援していきたいです」

 アーティストたちの活動の場を広げるため、地域の音楽フェスティバルを開催しているテルマエ立川さん。ここでオムライスを食べた若者が将来、東京ドームのステージに立つ日が訪れるかもしれない。

【画像】普通のオムライス4人分サイズの「東京ドームオムライス」

普通のオムライス4人分サイズの「東京ドームオムライス」
自ら「弾き叫び」と呼ぶ強烈な歌声に圧倒される
よしむら・ともき「関西ネタ」を取材しまくるフリーライター&放送作家。路上観察歴30年。オモロイ物、ヘンな物や話には目がない。著書に『VOW やねん』(宝島社)『ジワジワ来る関西』(扶桑社)など

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