■ふたたび「打ち切り説」の悪夢が

 21年3月末にスタートした『ラヴィット!』は「報道番組とワイドショーにはもう一生出演しない」という川島の信念のもと、当初からバラエティ一色でスタート。同年4月9日には過去最低の視聴率1.1%を記録したのを筆頭に低空飛行が続き、打ち切り説もささやかれていた。

「現在も、8月2日放送回では世帯3.1%、個人1.6%で、同時間帯の他局と比べても低めなのは変わりません。

 ただ、朝番組では異例の『TVer』の見逃し配信が行われていたり、暗い話題やオリンピックなど一大イベントなどで他局のニュースが似たり寄ったりになると『ラヴィット』に視聴者が流れて視聴率が上がる現象が起きています。

 毎日、ツイッターでは大喜利回答などがトレンド入りして盛り上がったりと、番組が安定しつつありました。ここに来て田村アナが人事異動したら、また苦戦を強いられるかもしれません。ただの情報番組とはかなり毛色が違うので、慣れるまで時間もかかるはずですからね」(前同)

■田村アナでさえ「2時間特番を毎日」レベルの疲労があった

 実際、番組開始当初については、田村アナが取材を受けた3月23日の『スポーツ報知』にこんな記述もあった。

《前例がない挑戦的な番組だった。「最初からコンセプトは聞いていて。バラエティーのスタッフさんも多くて、生放送の経験がない人が多かったんですよ」と当時を振り返った。「やり始めた時は、2時間の特番を毎日やっている感覚で。体力というかカロリーの消化がすごかったですね」。それでも放送を重ねるにつれ、出演者、スタッフにファミリーという意識が生まれた。「生放送なので進行が大切ですが、プラス楽しむことができるようになりました」》

 ちなみに、田村アナは子供の頃からお笑い好きで、麒麟の漫才を見たり、相方である田村裕(42)の自伝『ホームレス中学生』(ワニブックス)も買っていたことから「小さい頃から見てきた方の横に毎日立たせていただいているんです!」と同インタビューで喜んでいた。

「ただ、TBSといえば最近はドラマが強いですが、かつては“報道のTBS”と呼ばれるくらい報道番組に力を入れていたし、『news23』はそれこそ局の一丁目一番地。TBSサイドとしても、人気も実績も兼ね備えている田村アナを起用したいんじゃないでしょうか。そうなると割を食うのは『ラヴィット』ということになってしまいますが……」(前同)

 プレゼントキーワードの大喜利回答でも《#ラヴィット涙の最終回》《#ラヴィット!深夜へお引っ越し》とネタにされたことのある『ラヴィット!』、ネタで済めばいいけれど……。

『ラヴィット!』(TBS系)

https://www.tbs.co.jp/loveit/

『news23』(TBS系)

https://www.tbs.co.jp/news23/

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