■三浦翔平ら手堅い脇役陣

 戦国武将のクローンが高校生になるという設定のうえ、三浦翔平濱田岳ら30代、小澤征悦や駿河太郎ら40代の俳優が高校生を演じるという、SFとはいえ荒唐無稽なドラマだが、俳優陣のがんばりと、戦国歴史のうんちくを織り込むなど、細かいところまで考えられた演出で成立している。

 原作ファンも「原作のエピがありつつ、違いもあって、豆知識もさりげなく面白いし、信長くんの表情も良かった」などと納得。原作者の甲斐谷氏も楽しんでいるようで、自身のツイッターで「2話目みましたー!秀吉くんかっこよかったー!本多くんほんとすき」とコメント。秀吉と本多忠勝(阿部亮平/42)がお気に入りのようだ。

 一見、色物ドラマのイメージだが、イケメンファンだけでなく、歴史ファンも楽しませようとする、真面目に作られたドラマのようだ。見逃し配信「TVer」のドラマ部門で、トップを走る『オールドルーキー』(TBS系)に次ぐランクなのも不思議ではない。(ドラマライター/ヤマカワ)

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