■実は運動神経が悪いリチャード

「1月1日の『ウルトラマンDASH』でもリチャードが不在で、当時21年10月31日放送回に登場しただけだった藤原さんが呼ばれた時もファンのあいだで物議をかもしました。ただ、今回の企画の趣旨を考えるとリチャードが呼ばれなかったのも無理はないかもしれません。実はファンの間では有名な話なんですが、リチャードは運動神経がそこまでよくないんです。ダンスはうまいんですけどね」(前出の専門誌記者)

 たとえば19年6月の『ふぉ〜ゆ〜のぴたラジ』(CBCラジオ)にゲスト出演した屋良朝幸(39)はリチャードと共演した舞台を振り返り、

「ホントにダンスうまいね! でもリチャードめちゃめちゃ運動神経悪いの(笑)

 踊りと運動神経は関係ないんだってわかった、ダブルダッチ一番できなくて……タイミングがつかめないの」

 と話していた。

「21年11月にYouTubeの『ジャニーズJrチャンネル』に投稿したAぇ!groupの「秋のスポーツテスト」企画では立ち幅跳びのジャンプをミスしてまさかの“78cm”を記録してしまったり、50m走で8.02秒を記録しグループ最下位となった際も本人が“思った通り”としていました。

 ただ、『DASH』でタフネスが大幅にアップしたのか、握力は43kg、1500m走は6分32秒(6人中3位)と改善の兆しを見せています。まあ総合記録では最下位でしたが……(笑)」(前出の専門誌記者)

■リチャードの心境に変化が訪れたのはマラソン企画だった

 そんなポンコツ感もあるリチャードではあるが、『DASH』では雪玉転がしの企画に備えて黙々と島で足腰を鍛えるトレーニングをしたり、努力家ではある。ジャニーズとしての転機となったのがスポーツなだけに、今後に期待したいものだ。

《2月の京都マラソン参加は僕の転機に。運動神経が悪いし練習時間は1ヶ月しかないし、「本気でやらなやばい」と初めてちゃんと100%の力で頑張った気がします。沿道の声援は想像以上で、特にゴール前はみんなの声がぶわ〜と響いて涙が出ました。あの声援がなかったら4時間44秒なんて好記録は出せなかった。最初は完走できるとさえ思わなかったのに、「ほんまに全部走れてんで! もう怖いものはない!」と自分に自信がつきました。

 街でも「テレビでマラソン見たよ」と声をかけてもらい、せっかく僕を知ってもらえたので「あの子、これにも出てるやん」とまた目に留まるよう今後もいろんな可能性を広げたいです》(17年の『産経新聞 大阪夕刊』連載『関西ジャニーズJr.ごっつええやん!!』)

 もともと『DASH』は「“人間の限界”に挑戦する新しいタイプのバラエティ」としてTOKIOが身体を張ったチャレンジを行う番組だった。その源流に近いノリの『ウルトラマンDASH』で活躍できた日こそ、リチャードが真に一人前と認められる瞬間かもしれないー-。

『ウルトラマンDASH』(日本テレビ系)

https://www.ntv.co.jp/topics/articles/19l02yj4ru8d6dbfn6.html

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