■「旧統一教会問題」で岸田内閣の支持率は急転直下

「旧統一教会と政界とのつながり」をはじめ、「新型コロナの感染拡大」、「安倍元総理の国葬の是非」、「物価高」などが重なり、岸田内閣の支持率は急降下。

 8月8日にNHKが発表した世論調査によると、岸田内閣を「支持する」と答えた人は、3週間前の調査より13ポイント下がって46%だった。一方、「支持しない」と答えた人は7ポイント上がって28%だった。「支持する」と答えた人の割合は2021年10月の内閣発足後、最も低かった。

 岸田首相は8月10日に内閣改造と自民党役員人事を実施する方針を表明。8月9日から党役員や新大臣が発表されており、この局面を打破したいという思惑がうかがえるが――。

■見城徹氏の投稿で木原誠二氏の続投は!?

 岸田首相は8月6日、旧統一教会と関係する議員を閣僚や副大臣などに起用するかどうか問われると「当該団体との関係をそれぞれ点検し、結果を明らかにしてもらう」と応じ、関係議員は起用しない方針を示した。

 木原氏の一件は、旧統一教会問題以上に“身体検査”で引っ掛かるものになるはずだ。しかし、岸田首相は「木原がいないと政権が立ち行かない」と周囲に話し、この問題をスルーする意向だと8月9日付の『デイリー新潮』では伝えている。

「ただでさえ内閣の支持率が急落しているのに、ここにきてさらなるスキャンダルが噴出しかねない木原氏を続投させるというのは、リスクでしかありません。見城氏のSNS投稿もあったことですし、岸田首相も木原氏の続投を断念するということも十分に考えられます。しかし、そうでなければ、支持率はさらに急落。支持率30%台に突入し、当分安泰と見られた岸田政権が、一気に倒れる可能性まで言われ始めていますね……」(前出の夕刊紙記者)

 ガーシーの暴露と見城氏のSNS投稿は岸田内閣にどのような影響をもたらすのだろうか――。

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