ダウンタウン松本人志が明かしていた「トーク」の極意

 この『IPPON女子グランプリ』は、ダウンタウンの松本人志が実験的バラエティを試すという趣旨の『まっちゃんねる』で放送されたもの。本家の『IPPONグランプリ』も松本がチェアマンなので、川島・渋谷とも松本との縁が深い。

 それだけに、川島と渋谷との対談でも松本の名前が挙がる場面があった。

 渋谷からの「仕事が続いて頭が疲れている時、急に大喜利を振られて、普通の言葉しか出てこないことがあるんです。川島さんだったらどうしますか?」という質問に、川島がこう回答している。

「そんな時は休んだほうがいいと思うけど(笑)、頭が固まっちゃうことはありますよね。僕は2、3年に1回くらいのペースで『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)に出させていただいて、その間に起きた出来事なんかしゃべっているんですけど、 毎回出ている松本さんはトークが尽きないんかなと思って、聞いたところ“40点の話をその場で100点にするのがトークだから”とおっしゃったんです。

 確かにそうか、と納得しました。僕も忙しい時にあえて台本を読まないで現場に入ったらライブ感が出て盛り上がったことがあるんです。

 僕が東京に来たばかりの時なんて、1から100まですべてシミュレーションして、自分のペースでしゃべっていたから、まわりから“それって○○みたいなこと?”と例えられても受け容れる隙間がなかったんです。あれはよくなかった。いまは“遊び”があるから、何か言われても一旦そっちに走って戻ってくることができる。 この仕事って“忙しくて何の準備もできない”状態がデフォルトになってくるので、凪咲ちゃんも忙しさに慣れておいたほうがいいのかなと思います」

 朝の帯番組『ラヴィット』MCを務めている川島だけに、実体験に基づいた、実に貴重なアドバイスと言えるだろう。

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