■暢子ら比嘉家のきょうだいに全く共感ができない

「朝ドラ史上最低のドラマ」と言われてしまっている2つ目の元凶は、『ちむどんどん』の中心人物・比嘉四きょうだいがあまりにも自分勝手で、視聴者から共感を呼べないキャラになっている点だろう。

 視聴者からは、暢子ら比嘉家のきょうだいを評して、毎日のように「本当に比嘉家のお方たちは自分勝手で呆れる」「暢子も賢秀も、そして良子も、暑苦しくて自分勝手で、正直うっとうしいのよ」といった意見がSNSに寄せられている。

 7月5日放送の第62話で、暢子は、飯豊まりえ(24)演じる和彦の婚約者・大野愛に「うち……和彦くんのことが好き。和彦君は前から愛さんのことが好きで、愛さんと付き合っている。だから好きだけど、きれいさっぱり諦める。でも愛さんにウソはつきたくないから全部言ってしまいたくて……。困らせるようなこと言ってごめんね」とぶちまけてしまう。

「暢子の愛への“ぶちまけ告白”は、“言われた相手の気持ちを考えていない”とか“愛ちゃんにわざわざ言わなくていいだろ”と、視聴者から大不評でした。まさにコメントの通りで、暢子自身がすっきりしたいがためだけの告白ですよね。

 それ以外にも、自分は自由奔放に振る舞うことを良しとしているのに、相手にだけ求める比嘉一家の自分勝手ぶりが視聴者から批判されています。

 兄の賢秀はカネを盗む、借金癖、暴力癖で事件を引き起こすが謝罪はしない。川口春奈(27)演じる姉の良子は数年もの間、山田裕貴(31)演じる夫・石川博夫にだけ実家の説得をさせ、妹の歌子に晴海の育児を任せて仕事復帰する。歌子はおかしな行動は少なかったですが、第19週では暢子と和彦の披露宴に仮病を装って智の善意を利用し、出席を渋っていた彼を連れてきて、視聴者から不興を買いました」(前出のテレビ誌編集者)

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