■秒でフッた上に、幼なじみ・智の気持ちを決めつける暢子!

「暢子は、子どものころは智の実家が営む豆腐屋で、彼が作る沖縄の豆腐の“ゆし豆腐”をタダで毎朝食べ、大人になってからは食品卸業を営む智から食材の調達を助けてもらうなどしていました。

 暢子は幼なじみの智を恋愛対象としてはどうしても見られなかったということなのでしょうが、健気な智をバッサリ“瞬殺”で突き放すような、かつ自分ではなく相手の気持ちを決めつけるようなフリ方をしたために、視聴者から大ブーイングが発生してしまう結果となりました」(前出のテレビ誌編集者)

 また、第18週『しあわせのアンダンスー』では、宮沢氷魚(28)演じる青柳和彦と暢子が結婚。勤務先のイタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」で開催した披露宴の終盤、暢子は突然「独立して自分の店を持つ」と宣言をした。原田美枝子(63)演じるレストランのオーナー・大城房子は暢子の独立を後押ししていたものの、7年間腕を磨いてきたイタリア料理ではなく沖縄料理の店を開く、という言葉に閉口していた。

 こうした暢子の奔放な行動について、視聴者からは「暢子、自分勝手すぎる。ホント何様やの?」「暢子って本当に独善的な性格してるよなぁ…」「結局このドラマは、最後までヒロインの言動に全く共感することなく、その人柄に全く好感を持つことなく終わるんだな」という厳しい意見が、毎日のようにSNSに寄せられている。

「黒島さんの“今の自分を優先して必要なものを判断する”という考えは決して悪いものではなく、結果的に彼女に合った素晴らしいものですよね。

 インタビューで本人が語っていますが、女優業が多忙すぎて大学を辞めたあとは“友達と会ったり、ちゃんと家でごはんを食べたりすることで気持ちも前向きになったし、仕事もより楽しくなりました”と、とても良い効果があったんです。ですが、『ちむどんどん』の炎上が前代未聞の規模になってしまい、結果として、黒島さん自身の考えが世に出るタイミングが最悪のものになってしまいましたよね。

 SNSには、“暢子そのまんまなんだな”といった声に加えて、同じ大学に通っている同窓生や、そこで学びたかった人たちに対して失礼、というような声も上がっていますね。

 演者とドラマの登場人物はもちろん別人で、ドラマや演者への行き過ぎた誹謗中傷は許されないこと。ただ、あまりにも『ちむどんどん』ではヒロイン・暢子が共感できない行動を重ね、展開もハチャメチャなために、視聴者が黒島さんに暢子を重ねる現象が起きてしまっているのではないでしょうか」(前同)

 9月30日の最終回までに、『ちむどんどん』と、暢子の好感度が上昇することはあるのだろうか?

NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』
NHK総合 月~土 8:00~8:15、12:45~13:00(土曜は一週間の振り返りを放送)
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/chimudondon/

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