■遊川和彦氏の脚本が問題?

 毎回視聴者の注目を集めていて、これまで、第1話が「金は天下のまわりもの」、第2話が「金のなる木はない」、第3話が「一攫千金」、第4話が「稼ぐに追いつく貧乏なし」と、デザインされている。番組公式オリジナルTシャツとして販売されていて、Amazonで購入できるそうだ。

 しかし、トラコの“名言”が称賛されている反面、「今回も、起承転結がしっかりしてなく、イマイチ、盛り上がりに欠けるなと感じた。ストーリーより、トラコの言動を楽しむだけのドラマになった感じ」など、遊川和彦氏のオリジナル脚本に対する批判の声も少なくない。

 さらに、母親の言動に対しても、「ただの毒親ドラマで不愉快すぎた。子どもかわいそうだし、結局、それでもお母さんが大好き…に落ち着く展開も気持ち悪い」「定食屋のおばちゃんにイライラした。自ら不幸を呼び込んでるだけじゃん」など、最近のドラマにありがちな毒親設定に厳しい声がある。

 折り返し点を迎えているのに、物語がダラダラと盛り上がらない。これは、いまだにトラコの本当の狙いが分かっていない、遊川氏の脚本の構成ミスだろう。橋本自身のインスタグラムによると、第7話からトラコの狙いが明かされ、物語にメリハリがつきそうだが、時すでに遅しだろう。(ドラマライター/ヤマカワ)

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