NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』「日本史上空前の悲惨さ」二代将軍・源頼家の「怖すぎる暗殺シーン」はどう描かれるのかの画像
金子大地の公式インスタグラム『daichikaneko_official』より

 毎週のように登場人物が死に、いよいよ物語も佳境に入った小栗旬(39)主演、三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマ鎌倉殿の13人』。視聴者の間では史実のえげつなさから、8月21日放送の第32回でも悲惨な目に遭っていた、ある人物の最期を危惧する声が上がっている。

金子大地さん(25)が演じる、源頼朝の子で二代将軍となった源頼家です。小栗演じる主人公・北条義時にとっては、甥っ子にあたる。小池栄子さんが演じる義時の姉・北条政子と頼朝の間の子ですからね。

 義時・政子とその父の北条時政ら北条氏と、比企能員(佐藤二朗/53)との対立が鮮明化したところで、頼家が生死の境をさまよう原因不明の病に倒れてしまった。ちなみに、頼家の病気については詳細不明ですが『吾妻鏡』によると、当時の卜占で“霊神の祟り”と診断されたそうです」(専門誌記者)

 頼家は奇跡的に回復して一命をとりとめたものの、待ち受けていたのは「そのまま病死した方が幸せだったのでは……」と思わずにはいられない惨状だった。

■比企一族は滅亡、将軍は次男ですべてを失った

「病に伏している間に、義時によって後見人ともいえる乳母親の比企一族が滅ぼされていたんです。比企能員や妻のせつ(山谷花純/25)、長男の一幡も全員殺されていていたうえに、将軍職も頼家ではなく、その弟で北条が乳母親となっていた実朝(柿澤勇人/34)に譲ることになっていた。いわば、すべてを失った頼家の姿が、第32回では描かれていたんです」(前同)

 頼家の母親の北条政子(小池栄子/41)は、当初「誰もあなたが助かるとは思ってなかった。二度と目を覚ますことがないと悟った比企の一族は館に火を放ち命を絶ちました」と頼家に説明したものの、ウソの説明であることを悟り、義時が関わっていることを察した頼家は政子を怒鳴りつける。

 その後、御家人の和田義盛(横田栄司/50)と仁田忠常(ティモンディ高岸宏行/29)に「北条を討て」と命じるも、誰も言うことを聞いてくれず、伊豆の修禅寺に幽閉されてしまう……というところまでが、第32回まで描かれた。史実では、頼家は修禅寺で暗殺されてしまうことになるが、恐ろしいのがその最期の内容だ。

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