■『愚管抄』に記されている頼家の恐ろしい末路

「天台宗僧侶の慈円によって記された、日本史上最も重要な歴史書と評されることもある『愚管抄』によれば、頼家は修禅寺で入浴中に刺殺されたとのことです。しかし、その過程が“頸に緒をつけ、ふぐりを取りなどして殺してけりと聞えき”と記されている。

 頼家があまりに激しく抵抗するので、縄で首を絞めたうえ、睾丸を切り落とした、ということですよね。『鎌倉殿』でどこまでが描かれるかは分かりませんが、あまりに凄惨な末路ですよね……」(前出の専門誌記者)

 SNSではすでに、《さあドラマではどんな殺され方をするのか。不謹慎だがとても気になる。》《頼家は暗殺される時、修善寺で激しく抵抗したことから善児と頼家相討ち説を推す》《凄いなぁ恐ろしすぎる本当に陰惨の極みってか、ずっと(コロシばかり)だけど》と、多くの反響が寄せられている。

 中には『鎌倉殿』を象徴する暗殺仕事人として視聴者に恐怖を植え付けてきた善児(梶原善)の退場にも繋がるのでは、という考察もあった。

■「相当の重圧を頼家は感じていたんだろうなと思います」と金子は分析

「最初は、いかにも若くて野心にあふれた生き生きとしたキャラだったのに、待っていたのは陰惨すぎる結末ですよね。もっとも、金子さん自体は頼家の若さゆえの傲慢さとか、絶望をよく演じていたため、役者としても今後、評価されていくに違いないでしょう。

 金子さんファンにとって幸いなのは、現在放送中の波瑠さん(31)主演のドラマ『魔法のリノベ』(フジテレビ系)では、波瑠の元カレ役として、メインで元気そうに登場していることかもしれませんね」

 金子は『鎌倉殿』の頼家について、公式サイトのインタビューでこう話している。

《頼家はきっと父に認められたかったんだろうなと思うんです。その才能は受け継いでいるんだろうけど、頼家は明らかに父より苦労していない。例えば、僕が現場で大泉さんの背中を見ているからって、「あした紅白歌合戦の司会をやって」と言われたら絶対に無理ですし、それくらい相当の重圧を頼家は感じていたんだろうなと思います

 残念ながら鎌倉殿になれなかった頼家。どんな最期となるのか、見たいような、怖いから見たくないような……。

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